心理学

2014年1月13日 月曜日

共感とは何か 〜脳科学から考える〜 

いつもお読み頂き、ありがとうございます confident



連日、関東地方は
最低気温が0度近くに下がり寒いですね〜 snow





こういう時は基本に忠実に

「うがい」と「手洗い」を徹底し、
(特に外から帰宅した時は、必須です^^)



食事を抜かずに、栄養をしっかり摂って下さいね。





さて、今日のテーマは、


共感とは何か 〜脳科学から考える〜


です new






まずはじめに「共感」の定義が大事ですね。




ここでは


他人と感情を共有すること gemini



とします。






それにしても共感って、



相手に「共感する」にしても、


自分が「共感される」にしても、



人生の中でとても重要ですよね。






「この本を読んで、主人公に共感できた。」heart02


「彼に私の気持ちを、心から共感してもらえた。」note



などなど。





精神科医の立場で申し上げますと、




診察の基本は

この「共感」にあると言っても過言ではありません。




「うつ病患者さんをはじめ、


 その他精神疾患の患者さんの


 症状のつらさを共感し、サポートする」



ことが、求められる、なかなか重い仕事だと認識しています。





さて、ここで質問ですが



ある2人が同じ「赤色のリンゴ」を見ているとします。apple




あなたの見ている「赤色」は、


私の見ている「赤色」


同じでしょうか、違うでしょうか?






そうですね、

勘のいい方はお分かりかと思います。






答えは


若干違う(だいたい同じ)


です。





なぜかと言いますと、



人によって、(網膜のなかにある)

「赤色」を感じる受容体の

つくりが
異なるから 


です。





つまり、言い換えますと



一人一人の遺伝子のタイプによって、


(赤色のあたりの波長の中で)


敏感にキャッチする波長が異なる



のです flair






これは、味覚やにおい、聴覚などすべての五感に

当てはまります。






おなじリンゴでも



私の脳の中の「赤色のイメージ」と


あなたの脳の中の「赤色のイメージ」が


異なるんですね。








感情などの心理面も、同様です。




なぜならば、



共感を主に司る脳細胞(主に前頭葉に集中しています)も、

一人一人異なるのですから。





ある人がおっしゃる


「上司に責められて、辛い」


という内容と、




別の人による


「上司に責められて、辛い」



は、異なります







ここでふと

こう思いませんか?




「この人の事が共感できて、心が通じた〜」



と私たちが思ったとしても、




結局は


「この人の思っていること」


と、


「私が『この人のことを共感できた』と思っているその内容」



は厳密には異なるのではないか。





だとしたら、最初から「共感」なんて、

ありえない事なのでは?




だって脳って一人一人違うんでしょ?



と。








身もフタもない言い方をしてしまいますと




はい、その通りです(笑)






じゃあ、「共感する」って、しょせん虚しい事?ムダなこと?



となりますが、そうとも言い切れないんですね。






なぜかと言いますと...




ここでは


脳研究者の池谷裕二(いけがや ゆうじ)氏の

お言葉を借りしますと、




脳って、個人差よりも


「大ざっぱに似ていれば良い」



器官だからです ok




池谷氏はこうもおっしゃってます。




「ヒト同士でも、他人を理解したり、


 互いに理解し合えたりする感覚は、


 あるいは『幻想』かもしれません。



 
 でも、


 なんとなく共感とか、相互理解を前提に会話が出来ます。


 これはお互いに『大ざっぱには同じ』の脳構造があるからこそ、


 生まれるのではないでしょうか。



 と。(池谷裕二著「単純な脳、複雑な私 253ページより引用。一部改変)






 もっともっと簡単に言いますと、



 人同士の感情の分かち合いや、共有は、


 おおよそ近ければ良い wink



 (というか、脳科学的に、そうとしか出来ない)




 という事だと思います。






 ですから、


 あなたが、例えばうつ病の患者さんだとしますと、





 「どうせ、あの人はうつ病になった事もないんだから、


  うつ病のつらさなんて、分かってもらえないんだ。」
weep



 などと嘆かないで下さいね。







 その人が、


 過去に似た様な場面で落ち込んだ経験と、


 その時に辛かった感情を、


 一生懸命記憶から引っ張り出し、



 (もちろん、それは一時的な落ち込みであって、

  厳密には病的なうつ症状とは異なりますが)




 その感情を抱きつつ




 うつ病症状で苦しむあなたの立場にたち

 イマジネーションで、疑似体験(再体験)をしてくれている




 そういった努力といいますか、作業そのものが、



 人としての温かい共感 ribbon



 ではないでしょうか。




 
 以上、長文になりましたが、




 脳科学的には、人の共感してもらえる事って、


「だいたい分かってくれたなあ〜」

(おおよそ一致している)




 と判断されたらOK scissors




 と思って下さいね。
 



 
 ではまた次回をお楽しみに〜 paper





 
 

投稿者 B-Rain Clinic | 記事URL

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